ご挨拶
恩納共同組合(売店)が昭和42年11月1日に、現在の組織体制として設立以来、平成29年10月30日で、創立50周年を迎えることとなりました。
これも、ひとえに、組合員、恩納区民の協力の賜物のであり、組合長として、心より感謝申し上げます。
恩納共同組合(売店)の歴史を振り返ってみますと、戦前の酒販売店に始まり、それを基に大正14年に恩納産業組合が設立されましたが、第2次世界大戦の勃発により日本国政府の統制下に繰り込まれ、恩納村一円の組織に編入されました。
戦時下では配給所の役割りを担いましたが、それを発展的に解消し、昭和25年には区民の出資による恩納共同売店が設立されました。
更には、昭和28年に恩納共同売店が恩納農業協同組合へと組織変更されましたが、同組合が、恩納村を一円とする農協組織に合併されたことにより、昭和42年には現在の恩納共同組合(売店)を設立し、現在に至っております。組合員231人、資本金11,935ドルでのスタートでした。
昭和の時代までは北部国頭地域には60余の共同売店が存在しましたが、交通手段の発達や生活様式の変化など、時代の変遷とともに、閉店、廃業などにより、その数も減少しております。
そういった中で、我が恩納共同組合(売店)は、沖縄一の共同売店として大きく発展し、マスコミや書籍で紹介され、大学の研究の対象となり、更には、他県や他市町村からの視察研修を受け入れる機会も多くなりました。
これは、恩納区民、組合員が「わった~売店、わった~組合」として、地域共同体の精神、相互扶助の精神、ゆいま〜るの精神で売店を愛し育んできた結果であります。 共同売店と共に歩んできた先人の皆様、恩納区民、組合員を誇りに思うとともに、心より敬意を表するものであります。
次に、その後の共同組合(売店)の経営環境をみますと、地域の少子高齢化や生活様式、食文化の変化による客単価の減少や近隣市町村の大型スーパー、ネット・通販との競合や国道バイパスの開通などの外的要因もあって厳しい現状に有ります。
こういった環境のなかで、平成11年5月には、仕入れ環境の安定化や経営改善を目的として全日食チェーンに加盟しました。又、惣菜部門の開始、売店券の発行、電気料金削減のためのLEDの導入など、多くの経営の改善策を実施してきました。
更には、従業員の増加もあり、人事管理の観点から就業規則等の制定も行いました。
今後も、時代の変遷とともに、時代に合った経営・運営の在り方を考える時期が来るものと思います。
高齢化社会になると共同売店は地域にとって、今後、益々必要となります。
先人の皆様が苦労して築きあげた共同売店を更に発展させ、次の世代に引き継ぐのが我々の使命だと日頃から感じているところであります。
組合員、恩納区民の今後一層のご協力の基で、恩納共同組合(売店)が未来に向け、持続的に発展することを御祈念申し上げ組合長の挨拶とします。
恩納協同組合(売店)
組合長 又吉 薫
組合情報
- 組織名
- 恩納協同組合(売店)
- 所在地
- 〒904-0411 沖縄県国頭郡恩納村恩納2402
- 連絡先
- TEL:098-966-8102 / FAX:098-866-9057
- 組合長
- 又吉 薫
- 設立
- 昭和42年11月1日
- 組合員数
- 227名
- 出資金額
- 25,840,000円
- 従業員数
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- 正職員:2名
- 非正規職員:11名
- 学生パート:2名
- 役員
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- 組合長理事:1名
- 理事:3名
- 監事:2名
※上記は平成30年6月30日時点の情報です。